小学校でICT化が進まないのはなぜ？
教育現場へのICT端末の活用は、残念ながらあまり定着していません。その理由は、教員のITリテラシーの低さにあります。ここでは、小学校でICT化が進まない原因と、その対策をご紹介します。
目次
調べたのは…
Zenken 校務調査チーム
1975年に語学教育事業をスタートさせ、現在ではITコンサルティング事業から教育サービス事業など各種事業を幅広く展開。今回は校務調査チームが小学校の先生の働き方や 校務について調査し、唯一私立小学校に特化した校務システムを提供しているウェルダンシステム社取材協力・監修のもと、コンテンツ作成いたしました（2021年10月調査時点）。
ICT授業を継続したい学校は半分以下
さまざまな産業でICT化が進み、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、自動運転やドローンなどを取り入れた現場が増えています。我々の生活でも、1人1台のスマホや、いつでもどこでもインターネットを利用できる環境が当たり前になっています。こうした社会で子どもたちが生きていくためには、情報活用能力の育成が非常に大切です。
実際に、文部科学省が打ち出した「GIGAスクール構想」では、教育現場へのICT端末の導入を推進していますし、新型コロナウイルスの感染拡大や、緊急事態宣言による外出自粛を背景に、教育現場への端末の導入が急速に進みました。
しかし、感染拡大が落ち着き、多くの学校で対面授業を再開している中、せっかく導入したICT機器はあまり活用されていません。埼玉県内の公立小・中学校を対象とした実態調査では、臨時休校期間中にどこかのタイミングでICTを活用した後、通常登校後も継続して活用した学校は小学校で48.1%と、半分以下でした。
参照元：埼玉県教育局「公立小・中・義務教育学校における 「学校再開後の学習への取組状況等の調査結果」について
（https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/185015/201015-0101.pdf）
・調査期間：令和2年8月
・調査人数:埼玉県内（さいたま市立を除く）の全公立小・中学校
ICT化が進まない要因は
教員のITリテラシーの低さ
ICTの活用が定着しない理由としては、教師のITリテラシーの低さが挙げられます。教員の中には40～50代も多く、そもそもIT機器に苦手意識を持っている方が少なくありません。
また、学校内での新型コロナウイルス感染を防ぐため、消毒や検温、清掃など、これまで以上に負担が増えています。学校にいる時間も、職員室のデスクではなく、教室や廊下、体育館やグランドなどで過ごし、ICTに詳しくなる環境におかれていないことも、ITリテラシーが低い原因かもしれません。
ICT化を進めれば、教員の負担は減る
教員が抱える業務は膨大な上、「手書き」「手作業」 が多く、業務上の大きな負担となっています。ICT化を進めることで、重複する情報を含めた手書きによる書類作成を減らしたり、情報をまとめて効率的に処理することで、校務を削減することが可能です。
さまざまな学校業務が効率化することで、授業内容の研究や生徒指導など、先生の時間をより本質的な作業に使うことができるでしょう。
校務調査チームの見解
ICT化を進めるならまずシステム導入を
型コロナウイルスの感染拡大や、緊急事態宣言による外出自粛を背景に、教育現場へのICT端末の導入は急速に進展しましたが、残念ながら、せっかく導入したICT機器はあまり活用されていません。その理由は、教員のITリテラシーの低さにあります。しかし、教員はそもそもICTに詳しくなる環境になく、また多忙なため、ITスキルを学ぶ時間もありません。
ICT授業を活用し、定着させるためには、まず校務システムの導入がおすすめです。校務システムによって日々の業務の負担を減らすことで、先生方が、授業内容の研究や生徒指導など、より有効に時間を使うことができるようになるはずです。数ある校務システムの中で、私立小学校の独自ルールに対応できるシステムを提供しているのが「スクールマスターZeus」です。公式HPで導入事例をいくつも公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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