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私立向けと公立向けだとどんな違いがありますか?

ここでは、私立向けと公立向けの校務システムの違いをご紹介。校務改善のスペシャリストであるウェルダンシステム株式会社の柏野慎也顧問に、校務における私立と効率の違いについても伺ったので、システム導入の参考にして下さい。

目次
調べたのは…
Zenken 校務調査チーム
Zenken 校務調査チーム

1975年に語学教育事業をスタートさせ、現在ではITコンサルティング事業から教育サービス事業など各種事業を幅広く展開。今回は校務調査チームが小学校の先生の働き方や校務について調査し、私立小学校に特化した校務システムを提供しているウェルダンシステム社取材協力・監修のもと、コンテンツ作成いたしました(2021年10月調査時点)。

Zenken 校務調査チーム

私立向けと公立向けのシステムの違い
~ネット上の情報まとめ~

私立と公立は運営母体が違う

私立と公立の小学校ではそもそも運営母体が違います。公立小学校は市区町村が運営しており、教育委員会で決められた居住区の学校に通います。学習指導要領に則った指導で、学校の格差なく均質に教育を受けることができるのが特徴です。

これに対し、私立小学校は学校法人が運営しています。それぞれの学校で掲げている教育理念や目標に沿って、生徒の指導を行います。試験があり、合格した生徒だけが入学することができます。

公立と私立では、学費も大きく違います。公立では入学金・授業料はかかりませんが、私立小学校では一般的に入学金が約10~40万円程度、授業料は年間で約30~60万円(年間)程度かかると思われます。給食費・教材費のほかに、施設設備費や後援会費、冷暖房費などの諸経費が必要な学校が多く、さらに任意の寄付金を募る学校もあるようです。

授業にも私立と公立で違いがある

公立学校では基本的に市区町村の教育委員会が決めたカリキュラムで授業を行います。一方、私立小学校では、自由な発想の下で、その学校ならではの授業を展開しているところが少なくありません。公立より授業料が高いため、その利点を活かして様々な工夫を凝らした授業を行えます。

私立小学校はアクティブ・ラーニングや探究型学習、コロナ禍でのリモート授業、私立研究所や企業と提携した授業など、先進的な手法をいち早く採り入れ、それが公立の小学校でも採用されるケースもあります。

独自ルールに対応できるシステムが理想的

私立小学校で校務システムを導入する場合、こうした、学校独自のルールに対応してくれるものを選ぶのが得策です。学校で独自の運用方法や帳票・評価指標などが必要になる場合、それをシステム上で対応できなければ効率的な運用は難しく、かえって手間になってしまうケースもあります。

私立校には生徒募集・入試・学納金・図書の管理など、公立校にはない業務も数多くあります。中学校や高校、大学まで一貫して運営している場合は小学校・中学校・高校と、それぞれの情報を一元化できるようなシステムだとさらに効率的に管理できるでしょう。

本当のところどうなの?
私立向けと公立向けのシステムの違いについて専門家に聞いてみた!

校務改善のスペシャリスト
ウェルダンシステム株式会社
柏野顧問
ウェルダンシステム 柏野顧問

100校を超える私立校に校務システムを導入してきた実績を誇り、校務改善を知り尽くしたスペシャリスト。経営するウェルダンシステム株式会社には元教員のエンジニアが在籍し、常に現場目線での提案を心掛ける。私立小学校に特化した校務システムの「スクールマスターZeus」は暁星小学校、白百合学園小学校などに導入されている(2021年10月調査時点)。

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ウェルダンシステム 柏野顧問

私立小学校の特殊性を理解する必要がある

私立校は高校になれば一般的で、数も多いですが、中学校や小学校はそれほど多いわけではありません。特に、私立小学校は希少性が高く、全国に約240校しかありません。一方、公立小学校は2万校近くあるので、10分の1ほどになります。

私立の小学校が公立と大きく違うのは、その学校独自のルール・文化にあります。私立小学校は同じような特徴を持つ学校が二つと無いぐらい、それぞれ強い理念やカルチャーを持っています

生徒のご両親も、その学校の教育方針に賛同し評価しているからこそ、あえて私立校に通わせるわけです。システム導入する際も、そういう背景をよく理解したうえで進めなくてはなりません。

成績の付け方も学校ごとに違う

私立と公立では、成績の付け方も違います。画一的なのが公立。例えば東京23区の公立小学校なら、区内の教育委員会の指導・管轄の下、統一された成績の付け方で通知表などを作成します。

一方、私立校は成績の付け方一つとっても、学校ごとで異なります。通知表の評価方法が「大変できました」「よくできました」「もっと頑張りましょう」だったり、ABCだったり、100点満点だったり…、本当にバラバラです

公立でシステム導入する場合は、ある程度画一的なもので問題なく運用できるのですが、私立の場合はそうはいきません。 一つひとつの学校に合わせたシステムを構築する必要があり、そうしたカスタム対応をしてくれるシステム会社自体がそもそもあまり存在していません。

学校のエッセンスを活かせるシステムを

私立校でも、公立校で使われているような画一的なシステムを導入することはできます。ですが、応用が効かず、現場を混乱させて、かえって非効率になってしまう可能性が高いと言えます。

システムをうまく運用するには、やはり私立小学校の独自ルールに合わせたカスタマイズが必須。成績や評価の付け方は、その学校の理念が反映された大事なエッセンスです。そういうエッセンスを活かせる柔軟性の高いシステムを選ぶことが、効率的な運用を実現する第一歩になるでしょう。

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簡単な操作で、通知表、要録、学校日誌、週案、さまざまな名簿等の事務作業を効率化してくれるシステムです。既存のシステムでは難しかった、私立小学校の独自の文化やルールに柔軟に対応し、PCが苦手な先生でも使いやすい操作性も魅力。「スクール マスター zeus」の詳しい特徴や導入事例は、公式HPをご確認ください。

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