ここでは、「授業の準備をする時間がない」小学校教員の忙しさの原因と、負担を減らす方法をご紹介します。
1975年に語学教育事業をスタートさせ、現在ではITコンサルティング事業から教育サービス事業など各種事業を幅広く展開。今回は校務調査チームが小学校の先生の働き方や校務について調査し、唯一私立小学校に特化した校務システムを提供しているウェルダンシステム社取材協力・監修のもと、コンテンツ作成いたしました(2021年10月調査時点)。
2015年に全国の公立校を対象に実施された「教員の仕事と意識に関する調査」(HATOプロジェクト)によると、小学校教員のうち94.5%と、ほぼ全員が「授業の準備をする時間が足りない」と感じていました。授業で使用される教科書には概ね4年に1度大幅な改訂が行われ、10年に1度は学習指導要領の改訂も実施される可能性が高いです。教員は、これに順次対応しなくてはならないうえ、教える子ども達の能力が一定ではないため、常に教材研究や授業準備を行う必要があります。
また、学校によっては研究授業が頻繁におこなわれます。ほかの教員も訪れる公開授業のため、入念に発表直前を行わなくてはなりません。教員が授業準備や教材研究に着手できるのは、児童の下校後に会議や事務仕事をこなした後しかないため、残業をしたり、休日を割くしかないのが現状です。
参照元:愛知教育大学「教員の仕事と意識に関する調査」
(https://www.aichi-edu.ac.jp/center/hato/mt_files/p4_teacher_image_2_160512.pdf)
・調査対象:全国の公立小学校・中学校・高校(計1,620校)
小学校では、基本的に学級担任がそのクラスのすべての教科・活動を受け持ちます。例えば、1時間目から6時間目まで授業があるとして、1時間の授業時間は45分。理科や音楽などいくつかの授業では教科担任が授業を担当することもあるため、その授業中が空き時間になると考えても、せいぜい1日あたり1時間30分が限度でしょう。
小学校の先生は、その1時間30分の間に、全教科・活動の準備を行い、各種会議への出席や、生徒・保護者への対応、行事の準備など、さまざまな仕事をこなさなければなりません。もちろん、時間内に全ての業務ができるわけもなく、だからこそ、昼休みを削ったり、毎日夜遅くまで残業することになるのです。
しかも、2020年度から全面的に実施された新しい学習指導要領では、英語やプログラミングが教科化され、授業時数が追加されました。また、コロナウイルスの感染予防対策として、勤務時間前からの消毒作業や、放課後の掃除や消毒を行わなくてはなりません。 ただでさえ空き時間が少ないところに、授業や消毒作業が追加され、教員の負担は減るどころか増える一方なのです。
参照元:学習指導要領
(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm)
元々の休み時間の少なさに、授業数の追加やコロナウイルスの感染予防対策が加わり、先生方は疲弊しています。改善するためには、教職員の専門性等が関係ない業務をできるだけ効率化することが大切です。校務システムを導入することで、日々の業務の負担を減らし、授業内容の研究や生徒指導など、より有効に時間を使うことができるようになります。
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