校務システムの費用は、製品タイプや搭載機能などによって異なります。ここでは、オンプレミス型・クラウド型などそれぞれの費用相場をご紹介します。
1975年に語学教育事業をスタートさせ、現在ではITコンサルティング事業から教育サービス事業など各種事業を幅広く展開。今回は校務調査チームが小学校の先生の働き方や校務について調査し、私立小学校に特化した校務システムを提供しているウエルダンシステム社取材協力・監修のもと、コンテンツ作成いたしました(2021年10月調査時点)。
校務システムの代表的な種類としては、オンプレミス型・クラウド型があります。
オンプレミス型とは、それぞれの学校業務に合わせた専用システムを構築し、学校独自に運用を行う形態のこと。導入にあたって独自サーバーを保有する必要があるほか、システム利用のためのインフラ構築が必要なため、初期コストが高額になりがちです。
一方、クラウド型とは、オンライン上で提供されているシステムやサービスを、インターネットを通して利用する形態のことです。サーバーを構築する必要がなく、インターネット接続ができる環境ならどこからでもシステムを利用できるため、導入費用は一般的にはオンプレミス型よりもリーズナブルと言えます。
オンプレミス、クラウドを問わず、リースするという方法もあります。サービスを利用する期間だけ、比較的安価なリース料を支払う方法です。リースは高額の導入費用を捻出できない場合やとりあえずお試しで導入したい場合などにおすすめ。ただ、システムのメンテナンス料金・月額使用料などが別途必要になり、トータルコストがかさむ恐れがあるので注意が必要です。
当編集チームの調査によると、校務システムの費用は、オンプレミス型で導入時に100〜500万円、保守運用に年額40~150万円ほど。中には、導入時に700~800万円ほど、運用保守に年額70~100万円ほど必要なシステムもあるようです。
一方で、クラウド型では導入費用に30万円、利用料で月に3万円ほど。中には、初期費用が1万円、月額利用料が2万円〜という非常にリーズナブルなものもありました。
校務システムの費用は、システムの形態や規模、機能などによって異なるため、一概にいくらとは言えません。特に、システムをオリジナル仕様にカスタマイズする場合は、価格の幅が大きいため、業者に依頼して見積もりを取る必要があります。
参照元:校務支援システムの価格相場
(https://www.systech-its.co.jp/schoolaffairs-supportsystem.html)
校務システムは、導入して終わりではありません。安全かつ適切に使い続けるためには、システム障害の防止、万が一のトラブル時の適切な対応、操作方法についての問い合わせ対応など、保守運用が不可欠です。
導入費用を考える際には、運用、保守の費用も確認しましょう。システム開発費用の5〜15%が年間のシステム運用費用の目安と言われますが、システム自体の規模や求めるサービスの内容によっても費用は変化しますので、あくまで目安としてください。
参照元:校務支援システムの価格相場
(https://www.systech-its.co.jp/schoolaffairs-supportsystem.html)
費用が気になる方は、東京都私学財団が行っている「私立学校デジタル教育環境整備費助成事業」をチェックしてみてはいかがでしょうか。都内の私立学校を対象に、学校におけるデジタル機器の導入を支援するため、経費の一部を助成してくれます。
生徒1人1台のICT端末費用はもちろんのこと、学校のWi-Fi整備やオンライン授業に必要なソフトウェア費などをはじめ、校務システムの導入や、システム運営に必要な各種関連機器の費用も対象です。助成対象限度額は1校につき2,000万円で、対象経費の2分の1以内を助成するため、助成金上限額は1,000万円となっています。年度によって、金額や内容が少しずつ異なるので、そのときの最新情報を確認してください。
参照元:東京都私学財団【PDF】
(https://www.shigaku-tokyo.or.jp/files/digital/digital_shiori.pdf)
簡単な操作で、通知表、要録、学校日誌、週案、さまざまな名簿等の事務作業を効率化してくれるシステムです。既存のシステムでは難しかった、私立小学校の独自の文化やルールに柔軟に対応し、PCが苦手な先生でも使いやすい操作性も魅力。「スクール マスター zeus」の詳しい特徴や導入事例は、公式HPをご確認ください。